2008年7月5日午後2時半ごろ、東京都港区の笄公園では、日本初の歴史的な南モンゴルデモ行進を終えた百数十人の参加者が集まり、興奮と喜びに浸っていた。そこへ5人の有志たちが、参加者から拍手で見送られて公園を出て行った。抗議文書を大使館に提出するのだという。郊外公園から中国大使館までは徒歩5分程度の距離である。
私は知り合いの警察官に許可を得て、撮影のために同行することにした。中国大使館前で抗議を行うときは人数は5名までという制限がある。私はかねてからこの規制に不満があるのだが、とりあえず致し方ない。私は抗議ではなく撮影のために行くので、そのとき着ていた手錠五輪Tシャツのうえに半そでのシャツを着て手錠五輪が見えないようにした(警察から指示されたわけではなく、自分からそうした)
笄公園を出て少し坂を上ってテレビ朝日通りに出て、一度大使館とは逆方向に少し歩いて、そこで5人のメンバーは警察から荷物検査を受けた。そして5人はいよいよ中国大使館へ。ダシイ氏がモンゴル自由連盟党の旗を掲げて先頭を歩いた。私は道路の反対側でビデオカメラとデジタルカメラで撮影した。
そして中国大使館の正面に到着し、ダイチン氏がモンゴル語で抗議文を読み上げ、警察に案内されて大使館のポストに抗議文書を投函した。
その後大使館側がその文書をどうするかはわからない。目を通すのか、読まないのか、保管しておくのか破棄するのか。おそらく情報の一部として保管しておくのではないかと思う。抗議文書を一回提出したぐらいでもちろん何かが変わるわけではない。だが中国大使館にはすでに様々な団体が多数の抗議文書を提出している。こうした形で世界中の世論の声を継続して中国共産党暴虐独裁政権に訴えていくことは決して無駄ではないはずだ。

笄公園を出発して中国大使館に向う5名のメンバー。

警察官が荷物検査を行います。

ダシイさんがモンゴル自由連盟党の旗を掲げて先頭を歩きます。

中国大使館の正面。モンゴル語で抗議文を読み上げるダイチン氏。

中国大使館のポストに抗議文書を提出しました。

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