チベット問題、法輪功生体臓器摘出問題、ダルフール虐殺支援問題など、数々の人権問題に一切の進展が見られない中、ついに北京虐殺五輪の開幕日を迎えた。
こうした中で、日本及び世界各地で破廉恥な中国政府に対する抗議行動が勃発した。8日の午後6時半から代々木公園の野外ステージでは八・八北京虐殺五輪NOデー!国民大集会(実行委員長
殿岡昭郎氏)が開催された。この集会ではチベット人の藁谷ミイナ氏、ウイグル人のイリハム・マハムティ氏、南モンゴル人のダシイ・ドノロブ氏、台湾人の連根藤氏らによるリレー・トークが行われたほか、声明文の朗読やシュプレヒコールなども行われた。午後8時8分には400人の参加者が一斉にシュプレヒコールを叫び、熱気は最高潮に達した。私は午後8時少し前に到着したので集会には4分の1ほどしか参加できなかったが、ページの最後に写真と動画を掲載したいと思う。北京虐殺五輪NO国民大集会は大阪でも同時刻に開催された。
この日は東京品川区でも在日ミャンマー人800人がデモ行進を行った。デモ行進の趣旨はミャンマーの民主化を訴えるものだが、軍事独裁政権を支援する中国政府に対する抗議も同時に行われた。さらに東京西新宿の常圓寺で「チベットの平和を願うキャンドルの夕べ」が開催された。京都市では「殺すな!キャンペーン 京都
夏の陣 〜「DEATH 五輪in 北京」に平和の採点0点を〜」と題するデモ行進も行われ、大阪では「チベットのためのキャンドルライティング」が行われるなど、全国各地で中国に対する抗議行動やチベットの平和を願う集会などが相次いだ。
日本国内に留まらず、世界各地で同様の抗議行動が頻発した。ネパールの首都カトマンズの中国大使館周辺で亡命チベット人の大規模抗議集会が行われ、地元警察が約1400人を拘束した。インドでは、ニューデリーの中国大使館に詰めかけたチベット仏教僧らのデモ隊の一部が警備のバリケードを突破して敷地内突入を図るなどした。台湾の首都台北市では、チベットでの人権蹂躙に抗議するデモ行進が行われた。
イギリスの首都ロンドンでも、中国への抗議デモが行われ、市民ら約400人が参加、パリ中心部にある中国大使館近くでも、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」の呼び掛けで抗議デモが行われ、数百人が集まった。トルコの首都アンカラでは中国大使館近くで、東トルキスタン独立を求める市民団体が集会を開き、トルコ人男性が焼身自殺を図る騒ぎがあったが、すぐに火は消され、男性は軽症で済んだという。
「鳥の巣」で行われた開会式は確かに盛大で豪華で芸術的で素晴らしいものであった。しかし現実を見れば中国共産党政府が国内外で起こしている残虐行為は進行中であり、それに対して世界中で正義感を持った市民たちが中国政府に猛反発して抗議行動を起こしている。中国国内でもテロ事件や民衆の抗議行動が頻発していることはご存知の通りだ。箱物だけ量産した偽りの繁栄によって人民たちを洗脳するのもそろそろ限界に近づいている。中国人民が現実に目覚める日もそう遠くはないであろう。

代々木公園で行われた集会の様子

久々に多数出現した台湾旗
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実行委員長の殿岡昭郎氏 |
リレー・トークの参加者 |

400人の参加者が盛大なシュプレヒコールを挙げました。
You tube動画 8.8北京虐殺五輪NO!国民大集会(シュプレヒコールの場面)

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