「小泉首相にはもう期待しない」で結構ですよ

 2月8日、中国の唐家セン国務委員長が「日中関係の改善は小泉首相に期待しない」と発言したことに対し、安倍官房長官は9日、「指導者としては不適切な発言」と不快感を表明した。私にはむしろ安倍氏の発言のほうが不可解に感じるが、やはり官房長官という要職に就いていることもあってやむを得ないのかもしれない。
 私から見れば唐外相の発言は当然のことだし、むしろ当分の間、日本の首相に対して日中関係の改善など期待してほしくないというのが本音である。
 中国側が求める日中関係の改善のためには真っ先に靖国神社参拝の中止が求められるが、もちろんそれだけでは済まされない。「中国は脅威」という当たり前の発言さえも自制しなければならないし、ほかにも歴史認識、教科書問題、尖閣諸島問題、台湾問題などなど数え切れないほどの問題において中国に妥協をしなければならない。そんなこと到底不可能だし、期待されてもらっては非常に困るのだ。
 要するに、中国政府が日本との関係改善を期待する=日本が中国の属国となることを期待する、という意味である。ということは、中国とは関係を改善しないほうがいいし、互いにそんなことを期待しないほうがいい。
 それからマスコミから発せられる意見を見ていて常々不思議に感じることがある。そもそもがなぜ中国と関係を改善しなければならないのか。小泉政権になってから、以前よりも日中関係が悪化したことは事実である。ところがテレビでコメンテーターが述べる意見を聞くと、それを小泉政権の失策として取り上げているではないか。客観的に見れば、この数年、中国共産党政権との関係が悪化し、首脳の相互訪問などが途絶えているのは小泉政権の失策ではなく、功績である。よくテレビなどではポスト小泉政権の課題として日中関係の改善が挙げられているが、私から見ればポスト小泉政権の課題は中共政権に対し、さらに毅然とした対応をとることだ。
 今年の5月には李登輝氏の来日が予定されている。実現すれば日中関係の更なる悪化は避けられない。李登輝氏はいわずと知れた親日家であり、台湾を独裁国家から民主国家へと導いた「ミスター・デモクラシー」であり、ノーベル平和賞の候補にもなった人物である。そのような方が来日されることは日本の国益に合致するし、世界平和にも合致する。
 はっきり言っておくが、中国は中国共産党に支配されており、中国共産党とは人類史上最悪の殺人集団、テロリスト、カルト宗教である。そのような国家と友好関係を結ぶことは、国際的犯罪組織を支援することになり、平和、道徳、倫理に反する行為である。つまり、8日の唐家セン国務委員長の発言は、日本から見れば歓迎すべきものだ。
 中国が中国共産党政権に支配される限り、日中関係は改善などしてはならないし、期待されては大いに困るのだ。良心のあるもの、正義を愛するもの、平和を愛するものは中国共産党政権との友好ではなく、敵対を考えるべきである。それは日本の国益、アジアの平和に取って有益なだけでなく、長期的に見れば中国人民の平和、幸福にとっても有益である。

 
 
 
 




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