9月23日、名も無き市民の会による主催で「世界との公約を守れ!中国の人権状況改善を求めるデモ行進」が東京の池袋と渋谷で行われた。私は池袋のみに参加したので、以下に写真を紹介したいと思う。
北京オリンピックが閉幕して一ヶ月が経過したが、中国政府は人権状況を改善するという世界との公約を最後まで守らなかったどころか、むしろ悪化しているのが現状である。 一時期は世界中でフリー・チベット運動が盛り上がったものの、単なるブームで終わらせず、引き続き内外からの強い圧力が必要だ。実際、中国政府は巧妙に情報が外に漏れないように規制しながらもチベット人やウイグル人や民主活動家や法輪功学習者に対する弾圧を継続している。反体制的な人物をとっ捕まえて一週間程度拘束するぐらいなら、多くの発展途上国でも珍しくない現象だが、中国の場合そんな生易しいものではない。アイロンで皮膚を焼き付けたり、女性の生殖器を陵辱したり、生きたまま臓器を摘出するなどまるで中世のような残虐行為が現在進行形で行われているのである。
こうした中で北京オリンピック終了後に東京で中国の人権弾圧に抗議するデモ行進が行われたことの意義は大きい。参加者は30名程度であったが、チベット旗、東トルキスタン旗、台湾旗、日章旗、その他多種多様なメッセージが書かれたプラカードが掲げられ、歩行者の多い池袋では大きなアピールになったと思う。
中国では9月25日に初の宇宙遊泳を達成し、2020年に独自の宇宙ステーションを開発すると豪語するなど、国威発揚に余念がない。しかし一方で猛毒乳製品によって5万人以上が被害を受け、世界50カ国以上が中国製乳製品の輸入を規制し、さらに株価が2000ポイントわれを起こすなど、中国社会の病理はもはやロケットではごまかせない水準にまで深刻化している。

名も無き市民の会代表の宗安氏がシュプレヒコールを叫ぶ




池袋の街に各国の国旗がたなびきます。


デモ隊に注目する女性

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