中華人民共和国建国57周年特別論説 

中国人民こそ中共の最大の被害者

 

 日台両国はお隣中華人民共和国の様々な理不尽な政策によって多大なる迷惑を被っている。
 我が日本国の場合、総理大臣の靖国神社参拝に猛烈な抗議を受け、しかも靖国参拝を理由に首脳の訪問や首脳会談まで途絶えている。教科書の内容にも文句を付け、日本固有の領土である尖閣諸島を中国領土だと主張し、台湾民主化の英雄で親日派でもある李登輝氏の訪日を妨害し、東シナ海のガス田を盗掘し、100発のミサイルを日本に向け、遺棄化学兵器処理と称して60兆円を日本に要求し、国内では強烈な反日教育を行ってそれを世界に宣伝し、黄砂、酸性雨、巨大クラゲを日本に送り込む。いちいち書いていたらきりがないくらいだ。
 台湾はもっと悲惨である。中国の猛烈な妨害によって台湾は国連やその他の国際機関に加盟できない。WHOに加盟できないことによる不利益は計り知れないものがある。台湾国民の保健衛生を妨害しておきながら、「台湾人民の健康は中国政府が責任を持つ」などとほざいているのだから笑止千万だ。政府要人は自由に海外を訪問できないのはもちろんのこと、すでに公職を退いた李登輝氏でさえ自由ではない。800発のミサイルを台湾に向けいつでも侵略できる準備をしている。
 日台両国はこれほどまでに中国共産党の理不尽な行いに迷惑を被っており、当然ながら両国では反中国的な感情が高まっている。その一方で相も変わらず中華人民共和国との「友好」を主張する売国奴とうか、反平和主義、軍国主義賛美の狂人が日本にも台湾にも少なくない。
 だがちょっと考えてみよう。これほど悪逆非道の限りを尽くす中国共産党政権だ。当然ながらそこで生活している中国人民はもっと大変だ。このホームページを見ている方々にぜひ知ってもらいたい。中国人民こそ中国共産党の悪政による最大の被害者なのである。
 1949年10月1日、中華人民共和国建国により、中国人民には4千年の歴史の中でももっとも過酷で悲惨な時代が訪れることとなった。中国共産党は政権奪取後間もなく、地主層や富裕層の財産略奪を始めた。富の公平な分配を目指すこと自体悪いことではない。先進諸国の多くで富裕税や累進課税が導入され、高所得者は中流層よりも高い税率を課せられるようになっている。だが中共のやり方というのは、富裕層の家を襲撃して一家を皆殺しにして財産を根こそぎ略奪するというものである。平等や法治の概念の欠片も見られない。
 その後も中国人民には次から次へと悲劇が訪れた。中国共産党はその政権維持と気まぐれから様々な運動や革命を行った。整風運動、三反五反運動、反右派闘争など数え上げればきりがない。特に悲惨を極めたのが大躍進運動で、無計画で素人丸出しの増産運動によって3千万人が餓死するという人類史上前例のない悲劇が訪れた。その後、一時的に経済が回復したかと思ったら今度は文化大革命という大躍進をさらに上回る悲劇が訪れた。これらの運動によって命を落とした中国人は計8000万人にものぼる。さらにやるせないのは中国共産党は中国国内の文化遺産をことごとく徹底的に破壊しつくしたことだ。中国に長期滞在したことあるものならわかると思うが、中国の街中には日本や台湾と比べて寺廟の数が極端に少ない。数少ない寺廟もほとんどが1980年代以降に再建されたものである。ごく一部辛うじて破壊を免れた建造物や石窟もあるが、100年、200年前の建造物だったら中国より日本のほうが多いと言っても大げさではない。
 文化大革命終結後も中国人民の苦難は続いた。1979年には懲罰戦争という名目でベトナムへの無意味な戦争に多くの中国人が借り出されて惨めな敗北を喫した。1989年の天安門虐殺事件では平和的に民主活動を行っていた数千人の若者が虐殺された。99年からは気功集団法輪功に対する迫害が始まり、3000人が虐殺され、生体臓器摘出などの残虐行為が行われている。もうひとつの気功集団中功に対しても甚だしき迫害が行われている。宗教弾圧も頻繁に行われている。この1年間だけでも中国共産党は約2000人のキリスト教信者を拉致し、浙江省だけで300の教会を閉鎖した。言論統制も以前より強化され、多くのサイトやブログが閉鎖されるのみならず、不当に拘束される弁護士、大学教員、言論人なども後を絶たない。乱開発による環境破壊も深刻で農村部の多くでは生存権が脅かされているにもかかわらず、人民の幸福よりも国家と党の威信を重視する中国共産党は乱開発をやめない。農村部だけでなく、都市部でも黄砂、水不足、電力不足などによる被害は深刻だ。官僚の汚職もひどくなる一方で、政府は表向き取締りの姿勢を示しているが、中国共産党のトップが骨の髄まで汚れきっているので改善されるわけがない。地方では人民の不満が限界を超え、年間10万件の暴動が発生している。これに対して中国共産党は徹底的に暴力によって鎮圧している。
 こうしてみると中国人民は本当に悲惨だ。文革当時よりかは生活水準はましになったかもしれないが、依然として政権の維持と国家の威信拡大にしか眼中にない中共の悪性によって中国人民はこのうえない不利益を被っている。民主主義国家で生活している我々日本人や台湾人はまだ幸せだ。さらに中国共産党の厄介なところは、人民の不満を緩和するために外に敵を作り、強烈な反日、反台湾政策を行っていることだ。
 中国は確かに大国であり、その大国との関係は日本にとっても重要で無視できないものだ。ではその中国と本当の意味での良好な友好関係を築くためにはどうすべきか。容易に実現できる問題ではないが、何をすべきかは明らかだ。現在の日中「『友好』」七団体とやらは実際には友好でもなんでもない。中国共産党との友好関係を築いているだけで、中国及び中国人民と敵対し、中国人民に対する残虐行為を助長していると断じても良い。日中友好のためには中国共産党とは敵対すべきなのだ。靖国神社参拝をやめたところで日中関係の改善には全くつながらない。
 今年(2006年)の終戦記念日、地下鉄九段下駅の出口から靖国神社に向う歩道で法輪功関係者数十人がビラを配っていた。そこには中国共産党の法輪功に対する迫害の実態が書かれ、真の日中友好を築くためには、まず中国共産党の真の姿を見抜くべきだと訴えていたという。これこそ本当の愛国者の姿ではなかろうか。別に法輪功関係者は小泉総理の靖国神社参拝を支持しているわけではないと思う。そんなことよりも、まずは人間が最低限人間として生きるための権利を獲得するほうが最優先なのだ。中国にはまだそれができていない。政府が罪のない人民を捕らえて生きたまま臓器を摘出する。近代国家としての基本の基本の根本がなっていない。ロケットを打ち上げやオリンピック開催に浮かれている場合ではないのである。
 10月1日の国慶節になると、北京の住宅地ではどこのベランダからも五星紅旗が掲げられているという。彼らは愛国心のつもりかもしれない。だが中国人のほとんどは愛国心が何たるかを知らない。彼らが実践しているの愛党心であり、事実上の売国心である。中国では国益(国民の利益)と共産党の利益は正反対の概念となっている。本当に祖国を愛する中国人は中国共産党に反対すべきである。そして中国が好きで、中国との友好を望む日本人は中国共産党に徹底的に反対すべきである。難しく考えることはない。中国共産党が批判することを実践するか応援すればよいのである。例えば中国共産党が靖国神社が悪いといえば、そこに参拝をする。法輪功が邪教だといえば、法輪功主催のパレードに参加する。李登輝を戦争メーカーだと言えば、李登輝氏の訪日を盛大に歓迎する。これこそが真の日中友好に向けた最短距離である。遠慮、妥協は禁物だ。中国共産党は他人を尊重したり、譲歩するという概念はほとんどないので、こちらが遠慮しようものならますます付け上がってくるだけである。あらゆる手段で中国共産党に反対してこそ、真の日中友好が実現するのだ。

 

 

 




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