『めぐみ-引き裂かれた家族の30年』上映開始

 横田めぐみさんが拉致されてから約30年間の、横田滋・早紀江夫妻、その他多くの拉致被害者家族の戦いを描いたドキュメンタリー映画『めぐみ-引き裂かれた家族の30年』が11月25日から全国38都道府県66箇所の映画館で上映開始となった。この映画は製作:ジェーン・カンピオン、監督:クリス・シェルダン&パティ・キムによるアメリカ映画である。アメリカでは『アブダクション(日本語で拉致)』というタイトルで上映されている。
 さっそく私も25日、横浜のみなとみらい地区にあるGENTO YOKOHAMA内の109シネマズMM横浜に行ってきた。地下鉄みなとみらい線新高島駅で降りて、4番出口をでたら目の前である。
 館内にはだいたい60人ほどの人が来ていた。意外と人数が少ないようにも思えるが、全国66箇所で上演され、横浜では毎日5回も上演されているのだから、健闘していると言えるかも知れない。気になるのは最終的に全国で観客動員数がどれくらいに達するかである。千と千尋やハリーポッターには到底及ばないと思うが、200万人ぐらいには何とか動員してほしいと思う。観客の年齢層は20代から中高年層まで幅広く、男女比も偏ってはいなかったので、それなりの観客動員数が期待できると思う。
 純粋な映画作品としてみると、未熟な感じも否めないが、内容的には密度が濃く、充分見ごたえがあると思う。この30年間の横田夫妻、および拉致被害者家族の苦しみがひしひしと伝わってくるようである。観客の中には涙を流す者もいたし、私自身も、拉致被害者が羽田空港に降りてきたシーンを見たときには目が潤んできた。
 娘を奪われて30年、両親の苦しみには想像を絶するものがある。一日本国民として、些細なことしかできないと思う。しかし、一人一人の国民がその些細な時間と労力を費やせば、いずれ大きな力となるはずである。ぜひ一人でも多くの日本在住者に、この映画を観てほしいと思う。観客動員数が百万、五百万、一千万と増えていけば必ずや大きな力となるはずである。
 そして、約百人とも言われている拉致被害者の全員帰国が一日も早く実現することを願っている。

劇場情報

 

GENTO YOKOHAMA(地下鉄みなとみらい線新高島駅下車4番出口目の前)

 

映画の一場面。


 
 
 




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