シンポジウム「中国の人権状況と北京五輪」

 10月27日、東京都文京区の文京シビックセンター26階のスカイホールで、「中国の人権状況と北京五輪」と題するシンポジウムが開催された。
シンポジウムは午後2時半に開会し、まずは来賓として土屋たかゆき、吉田康一郎両都議会議員が演説を行った。
 土屋たかゆき都議会議員は、戦前の大政翼賛会的な状況が今のマスコミでも続いており、中国を褒め称え誰も批判できない状態になっている。天安門事件、チベットでの抑圧、法輪功学習者への人権蹂躙についても一言も報道もしない。オリンピックは平和の祭典であり、中国の発展をアピールするなら問題ないが、年間数千人を処刑して臓器を売買するような人権蹂躙国家がオリンピックを開催する資格はないと主張した。
 続いて、東京都議会議員の吉田康一郎氏が演説を行い、中国の人権侵害を批判し、オリンピックに反対することは損得の問題ではなく、人間として当然のこと、政治家として必ずいわなければならないことであると主張した。
 途中で10分間の休憩時間には受付で北京オリンピック反対のTシャツが販売された。
午後3時40分からパネルディスカッションが始まり、パネリストとして人権活動家の安東幹氏、環境問題専門家の高峰一氏、弁護士で中国民主化運動海外聯席会議日本代表の林飛氏、「月刊中国」鳴霞氏らが参加した。
 法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)アジア調査団の副団長を務める安東幹氏は台湾の台南市で開催された国体でグローバル人権聖火リレーの署名活動が行ったことを報告した。国体の主催者から特別に無料でブースの設置を認められ、二日間で6千名の署名が集まったという。
高峰一氏は主に中国の環境問題をとりあげた。絶望的に思える中国の環境問題も、高氏によれば、法輪功弾圧に費やす労力の半分ぐらいを環境対策に振り向ければ解決可能であると指摘。これは決して技術的な問題ではなく、中国共産党が本気で環境対策に取り組まず、中国の正義感ある記者やジャーナリストが弾圧されていることが根本的な原因だと主張した。
 「月刊中国」編集長の鳴霞氏も中国の環境問題を重点的に取り上げ、大気汚染によって毎年40万人が死亡し、障害児が多数生まれ、長江は世界一長い下水道となり、4億人の中国人がコーヒー色の水を飲むという中国の悲惨な現状を報告した。
 午後4時半にシンポジウムは終了した。2名の来賓と4名のパネリスト、その他の発言者が一様に指摘していたのは、日本のマスコミ、及び政治家の関心の低さである。すぐ隣の国で到底文明国とは思えないような人権蹂躙が行われているにも拘らず、真実を伝えない、行動を起こさない日本のマスゴミ、及び日本の政治家の姿勢には大いに問題があるといえよう。これは中国が好きか嫌いかなどという問題ではなく、人間が人間として当然のごとく主張すべきことなのである。今ヨーロッパを回っている人権聖火リレーが来年5月には日本に上陸する予定である。日本でも平和、人権の主張をもっともっと高めていかねばなるまい。

東京都議会議員の土屋たかゆき氏と吉田康一郎氏

 

休憩中にTシャツが販売されました。 台南での署名活動について報告する安東幹氏

 

4名のパネリスト。左から鳴霞氏、林飛氏、高峰一氏、安東幹氏

 


約100名が集まった会場の様子。

 

 

You tube動画 土屋たかゆき都議の演説 You tube動画 吉田康一郎都議の演説

 

 




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