北京虐殺五輪開幕まで74日に迫っているが、その前に悪魔の聖火リレーがいよいよチベットを陵辱しようとしている。
北京虐殺五輪の聖火リレーでは台湾政府が懸命にも辞退した経緯がある。もし台湾が聖火リレーを受け入れていたら中国の狡猾な策略によって中国の一部分と世界中に誤解させるような世論操作に巻き込まれていただろう(もっとも、逆に台湾国民が激しい抗議行動を起こすことによって台湾が中国とは別の国であることを世界にアピールできたかもしれないが)。
さて、チベットは中国共産党に占領されているため、辞退などできる状態に無い。チベット自治区での聖火リレーは山南地区でのリレーは中止され、6月20日のラサ市だけに短縮された。ただし、チベットはチベット自治区だけではない。詳しくはチベットの行政区分をご覧いただきたいが、チベットは周辺の省にも及んでいるのである。聖火リレーのチベット通過スケジュールは以下の通り
北京虐殺五輪のチベット陵辱ルート
|
6月9日 |
雲南省デチェンチベット族自治州シャングリラ県 |
6月20日 |
チベット自治区ラサ市 |
6月22日 |
青海省ゴルムド市 |
6月23日 |
青海省の青海湖 |
6月24日 |
青海省西寧市 |
とはいっても世界中でチベット=チベット自治区と思い込んでいる人が非常に多いので、シャングリラ県での聖火リレーは国際的な注目はほとんど集めないと思われる。世界各地で抗議活動の連続であった聖火リレーも、中国に入ってからはほとんど海外ではほとんど報道されなくなり、特に今は四川大地震に世界の関心が集まり、聖火リレーそのものも簡素化されている。とはいえ、ラサ市を通過する前後には日米欧で抗議活動の再燃も予想される。可能性としてラサ市を聖火リレーが通過する際に再びチベット人たちが命がけでチベット国旗を掲げて抗議行動を起こすことも予想される(命がけというのは比喩ではない。文字通り死を覚悟しての抗議行動である)。抗議行動が公安当局によって強引に鎮圧されるようなことになれば再び世界中で激しい抗議行動が発生し、五輪まで一ヵ月半に迫った中で中国政府にとっては大きな痛手となるであろう。
さらに注目したいのは東トルキスタンでの聖火リレー通過である。今のところウイグル人たちが捨て身の行動に出る可能性は低いと思われるが、何が起こるかわからないのが今の中国である。
北京虐殺五輪の東トルキスタン陵辱ルート
|
6月25日 |
ウルムチ市 |
6月26日 |
カシュガル氏 |
6月27日 |
石河子市、昌吉市 |
|