東トルキスタンの地理・地形
 
 

■面積
東トルキスタンの面積は166万平方キロメートルでリビアに次いで世界第18位である。チュルク系国家の中ではカザフスタンについてで第2位である。現在では全域が中国共産党によって占領状態にあり、中華人民共和国の新疆ウイグル自治区とされている。

■位置
最北端は北緯49度。樺太の中央とほぼ同じ。
最南端は北緯36度。東京とほぼ同じ。
最東端は東経96度。
最西端は東経73度。
東トルキスタンは内陸国であり、海外線はない(内陸国は世界44カ国存在する)。
ちなみにチュルク系民族は東経96度から東経26度、約9000キロメートルにわたって広がっており、日本の沖縄からアフリカ東部のソマリアの距離に匹敵する。

■国境線
東トルキスタンは中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、チベットと国境を接している。
・中国との国境は約500キロ。甘粛省と接している。中突国境の両側にはハミ、敦煌などのシルクロードの要衝が点在する。2007年現在、東トルキスタンー中国間には国境検問が行われておらず、パスポートなしで通過できる。
・モンゴルとの国境は約1200キロ。アルタイ山脈に遮られている。主にカザフ族がまたがって生活している。
・ロシアとの国境は約30キロ程度。実際にはロシア連邦のアルタイ共和国と接している。東トルキスタンの最北端である。
・カザフスタンとの国境は実に1600キロにも及ぶ。カザフ族はカザフスタン、東トルキスタン北部、モンゴル西部にまたがって居住している。
・キルギスとの国境は約800メートル
・タジキスタンとの国境は約400キロ。
・アフガニスタンとの国境は約50キロ。2001年以降外務省はこの地域に一貫して危険情報を出しており、日本国民に対し、「渡航の是非を検討」するよう勧告している。
参考 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info2.asp?num=2006T024&filename=2006T024_2.gif
・パキスタン、インド国境付近は領土紛争地域となっており、国境、領土が明確に確定していない。
・チベットとは約1800キロの国境を接している。中華人民共和国の行政区分では、チベット自治区と青海省と接している。現在、東トルキスタンーチベット間には国境検問が行われておらず、パスポートなしで通過できる。

■地形

アルタイ山脈
東トルキスタンの最北部及び、ロシア連邦アルタイ共和国、モンゴル国、カザフスタン共和国、にまたがる山脈。この辺はちょうどモンゴル系民族とチュルク系民族の交差点で、まさにアルタイ語族発祥の地(?!)と言っていいかもしれない。同山脈の北側はロシア連邦のアルタイ共和国(首都はゴルノアルタイスク)であり、南側は東トルキスタンのアルタイ地区(中心都市はアルタイ市)である。東側はモンゴル国のゴビ・アルタイ県(中心都市はアルタイ市)(東トルキスタンのアルタイ県とは国境を接していない。)がある。

 

ジュンガル盆地
北側をアルタイ山脈、南側を天山山脈に囲まれた盆地。行政区分で言うとイリ・カザフ族自治州のアルタイ地区やウルムチ市などにまたがる。かつて17〜18世紀にかけてグルジャ(イーニン)にはジュンガル帝国というモンゴル系の王朝が栄えてモンゴル高原からタリム盆地一帯に広がる広大な帝国を築いたことがある。

 

天山山脈
東トルキスタン、カザフスタン、キルギスの参加国にまたがっている。ジュンガル盆地の南、タリム盆地の北にあり、東トルキスタンの中央を横切って南北に分断している。そのため、天山山脈の北側を北彊、南側を南彊と呼ぶこともある。最高峰はポベータ山(7056メートル)

 

トルファン盆地
天山山脈の東側に位置する。古代からシルクロードの要衝として栄えたトルファン市がある。海抜が非常に低く、最も低いところは-154メートルとなっているこの海抜の低さは世界中でもイスラエルの死海(-418メートル)に次いで世界第2位と言われている。夏の暑さも厳しく最高で49度を記録している。

 

タリム盆地
東トルキスタン南部にあり、面積は実に56万平方キロメートルで日本の総面積を上回る世界最大の盆地である。東トルキスタンの総面積の3分の1を占める。東西は1400キロ、南北は550キロもの幅がある。面積の半分はタクラマカン砂漠で占められている。東トルキスタンや中央アジアの歴史について語るとき、当然ながら古代においては「東トルキスタン」という概念は存在しないため、しばしば「タリム盆地一帯を制圧した」とか「タリム盆地全域を支配化においた」などの表現が用いられる。

 

タリム川
タリム盆地北部を流れる川。全長2030キロメートルで、内陸側としては世界第5位。源流付近の海抜は1050メートル。

タクラマカン砂漠
総面積27万平方キロメートルで、サハラ砂漠に次いで世界第2位である。天山山脈と崑崙山脈という6000〜7000メートル級の山脈に囲まれているが、タクラマカン砂漠自体は標高が低く、最も低いところは海抜-130メートルである。

アルキン山脈
崑崙山脈の東側にあって、東トルキスタンとチベットの国境になっている。

崑崙山脈
東トルキスタンの最南端にあり、チベットとの国境に位置している。標高7000メートル前後の非常に険しい山脈であるため、東トルキスタンとチベットを結ぶ道路は(おそらく)1本しかない。主な山としてコングール山7649m、ムズターグ・アタ山7546mなどがある。

カラコルム山脈
東トルキスタン、チベット、インド、パキスタン、アフガニスタン、タジキスタンにまたがる大山脈である。モンゴル領内のカラコルムとは離れているので注意が必要。

 

■東トルキスタンの主な山
コングル山 7649メートル
ムズターグ・アタ山 7546メートル
ポベータ山 7439メートル
ハン・テングリ山 7010メートル
ムスダク山 6973メートル

 

 

 




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