6月25日に行われた東トルキスタンのデモ行進が大成功に終わったことを受けて、7月5日、今度は南モンゴルのデモ行進が行われることになった。
午後1時、集合場所の六本木三河台公園には予想を大幅に上回る150人が集結した。ミュージシャンの江村氏の司会で集会が始まり、国際政治学者の殿岡昭郎氏、世界ウイグル会議日本代表のイリハム・マハムティ氏、台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏、モンゴル自由連盟党のダシイ氏、東京都議会議員の吉田康一郎氏らが演説を行った。
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司会を務めたミュージシャンの江村氏 |
国際政治学者の殿岡昭郎氏 |
世界ウイグル会議日本代表、イリハム・マハムティ氏 |
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台湾研究フォーラム会長の永山英樹氏 |
モンゴル自由連盟党のダシイ氏 |
東京都議会議員の吉田康一郎氏 |
皆短い時間で要点をまとめたすばらしい演説を行ったが、今回は南モンゴルのデモ行進なので、ダシイ氏の演説の内容を紹介しよう。かつてモンゴル人は世界中を征服する大帝国を築いたが、諸民族の文化や習慣を破壊したりはしなかった。今度は満州人がモンゴルを征服したが、モンゴルの言語、文化、宗教が破壊されることは無かった。だが1947年に南モンゴルが中国人の支配下に入ると、多くのモンゴル人が中国人に同化させられ、現在でも毎年モンゴル語の小学校が強制的に閉鎖させられ、モンゴル文化は絶滅の危機に瀕している。また自然破壊も深刻だ。中国共産党による60年間の自然破壊が無ければ、黄砂が日本や韓国やアメリカにまで飛ぶことも無かったであろう。もうひとつ、人権弾圧も深刻だ。当初南モンゴルのリーダーたちは、満州王朝に対すると同じく、協力すれば弾圧されずに済むだろう考えていたが、文化大革命ではモンゴル人のエリート層、軍人、教師、知識人約6万人が虐殺された。こうして約半世紀の間、モンゴル人は恐怖に慄いて黙っているしかなかったのである。しかし今、モンゴル人の若い世代が再び声を挙げようとしている。ぜひ日本の皆さんにも、チベット、東トルキスタンと同じく、南モンゴルを支援してほしい。
いよいよ三河台公園を出発!
午後1時半、デモ行進がスタートした。参加者はモンゴル支持を訴える横断幕や、各国の国旗をプリントしたプラカード、さらにはモンゴル文字で書かれたユニークなプラカード掲げながら六本木通りを行進した。
シュプレヒコールは前半は卯里氏が、後半は吉田康一郎都議会議員が担当し、「南モンゴルに自由を、南モンゴルに人権を」「北京オリンピック反対」「我々は中国共産党政権と戦うぞ」「フリーモンゴル、フリーチベット、フリーウイグル」「中国共産党の少数民族弾圧に反対!」などのシュプレヒコールを叫んだ。
約30分の行進の後、笄公園に到着し、デモ行進は終了した。参加者は若い世代が多く、男女比も同じぐらいであった。この日は拉致被害者奪還国民大行進、国民の声を聞けデモ行進などがほぼ同じ時間帯に予定されており、参加者がどの程度集まるかが懸念されていた。また、南モンゴルの認知度がまだまだ低いうえに、発表されたのが1週間前だったこともあり、今回は50人程度というのが大方の予想であった。ところが蓋を開けてみれば150人もの正義感溢れる有志たちが集まり、大成功のうちに終わったのである。
やはり3月14日のチベット騒乱以降、世の中の空気が大きく変わったと思う。5月6日のフリーチベットデモ行
進は4000人という大規模なものであったが、そんなチベット関連でさえ、騒乱直前の3月8日に新宿で行われたデモ行進にはわずか120人程度しか集まらず、集会開始時には司会者が「ちょっと集まりが悪いみたいですが、とりあえず時間ですので始めたいと思います」と言っていたのが随分昔のように感じる。それが今では南モンゴルのデモ行進でさえそれを上回る人数を動員できるようになったのである。
5月の中旬以降は四川大地震などもあって各国政府、マスコミは中国政府批判を控えるようになったが、中国共産党は残虐行為をやめたわけではない。今後も抗議活動は止めるべきではないし、息切れすることはないだろう。今、様々な勢力、団体が結束して中国共産党暴虐独裁政権に対抗すべしという共通認識ができつつある。そのため、チベット関連のデモ行進で東トルキスタンの旗が振られたり、人権聖火リレーで各国の旗が振られたりするようになった。また、中国共産党の悪徳行為は実に多岐に渡るので、抗議の内容やデモ行進のテーマも多様になっている。私が3年前に書いた文章で、「東京はありとあらゆる反中共活動の拠点となりつつある」と書いたのがついに現実となったようだ。
今後は北京オリンピック開幕を一ヵ月後に控え、さらなる抗議活動が計画されている。実際にオリンピックが始まれば日本選手たちは中国人サポーターから激しく下品なブーイングを浴びせられて日本国内でもますます抗議の声が上がるであろう。
また、私はオリンピックが終わってからこそがいよいよ本番の始まりだと思っている。今中国は国全体がオリンピックモードを無理やり演出していて、13億の人民は無我夢中でオリンピックを歓迎し、不満があっても我慢している。先日貴州省で数万人規模の暴動が起きたが、あれはほんの序曲に過ぎず、オリンピック閉幕後は中国各地で不満に耐え切れなくなった人民が暴動を起こすであろう。そうなったとき外国にいる我々は、ますます中国共産党暴虐独裁政権に強く抗議し、アジア全体の平和と幸福のために努力すべきであろう。
六本木通りを行進
六本木ヒルズから撮影
シュプレヒコールを叫ぶ東京都議会議員の吉田康一郎氏
モンゴル文字のプラカード
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犬と中共はチベットに入るべからず。 |
笄公園に到着お疲れ様でした。
You tube動画 日本初 南モンゴルデモ行進1 三河台公園での集会の場面
You tube動画 日本初 南モンゴルデモ行進2 六本木通りを行進する場面
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