ジャッキー・チェンは中国共産党の奴隷

 

 アクション映画俳優としてアジアで絶大な人気と知名度を誇るジャッキー・チェンだが、命がけのアクションとは裏腹に、こと政治の話になるとジャッキーの肝っ玉は「奴隷」と呼ぶにふさわしいようだ。

 4月18日、中国海南島で行われたボアオ・アジア・フォーラムでジャッキーは「中国人にはやはり管理が必要だ。自由がありすぎると台湾や香港のように混乱してしまう」と発言した。これに対し、香港の民主派立法委員からは、「中国人を侮辱している」と非難され、台湾でも野党民進党から激しい非難の声があがっている。

 非難が殺到するのも当然だ。中国人に生まれたというだけで自由が制限されるなど言語道断であり、ジャッキーの発言は中国人の人権と尊厳を著しく踏みにじる暴言である。

 しかも「自由がありすぎると台湾や香港のように混乱してしまう」とは無知、破廉恥も甚だしい。ジャッキーは、香港で数十万人規模のデモ行進が頻繁に起きていることや、台湾では与野党の対立が熾烈で2006年には陳水扁政権打倒を目指して数ヶ月にわたる抗議行動が発生したり、2008年11月には海峡両岸交流基金の陳雲林会長の訪台に対し、数万人の台湾人が抗議行動を行って一部暴徒化したことなどを指しているのだろう。

 だが与野党の対立やデモ・抗議行動などは民主主義国家として正常な姿であり、それを「混乱している」と表現するジャッキーは民主主義が何たるかを理解できていないようだ。

 台湾の政局は確かに香港よりも混乱しているように見える。しかし韓国における与野党対立は台湾のそれよりもさらに熾烈で、抗議デモの激しさも台湾以上だ。さらにアジアの他の国に目を向けると、タイでは2008年後半に反タクシン派の民主主義市民連合が首相府を数ヶ月も占拠し、さらに11月には空港を占拠して観光客が帰国できない事態に陥ったし、つい最近はタクシン派の反独裁民主戦線による抗議デモによって、ASEANと日中韓の首脳会談が中止に追い込まれたばかりだ。モンゴルでは昨年7月に選挙結果をめぐって野党支持派が暴動を起こしたし、フィリピンでは大統領選挙が行われると必ず数十人規模の死者がでるし(しかもフィリピンでは、今回の選挙では数十人しか死者がでなかった、と表現するのだ!)、パキスタンでは反政府勢力が毎週のように爆弾テロを起こしている。香港や台湾はむしろアジアでは安定しているほうであり、決して中国人(香港人)や台湾人に民主主義が根付いていないことを意味してはいない。

 しかも中国共産党一党独裁で自由や民主主義のない中国を見るがよい。毎日のように強引な抗議行動や暴動が発生しているではないか。情報が統制されている中国ではなかなか映像などの詳細な情報が外部に届かないものの、実は中国こそが(イラクやアフガニスタンよりかはましだとしても)アジアでも有数の暴力と混乱と無秩序にまみれた破綻国家なのである。

 ジャッキーはとんでもない勘違いをしている。治安と秩序維持のためにある程度の管理と統制が必要なのは民主国家でも同様だが、言論や報道はある程度の自由が保障されて、その国や社会の抱えている諸問題が民衆に晒され、人々の不平不満がメディアを通して明らかにされたほうが社会は安定するのである。日本は政治、経済ともに様々な問題を抱えているが、幸いにしてこの国ではマスメディアが(時には過剰なまでに)政府を叩きまくるので、民衆が暴動という手段に訴えなくて済んでいるのである。

 ジャッキーの無知、破廉恥ぶりは実は今回だけにとどまらない。2004年の台湾総統選挙で陳水扁が当選したときには「世界最大のジョークだ。人々はこの問題について100年間話し続けるだろう」と発言している。どの政党を応援するかはジャッキーの勝手だが、台湾の有権者が選んだ選挙結果を「世界最大のジョーク」と表現するとはまさに民主主義に対する侮辱にほかならない。

 中国共産党に都合のよい発言ばかりするジャッキーはまさに中共の奴隷、もしくは犬と言っても過言ではない。このような奴隷根性が染み付いた俳優が出演する映画は子供の教育によくないのでなるべく見ないほうがいいであろう。

 

  

 

 
 

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